前作で絶命した科学者と女性記者の間に出来た息子が登場。巨大企業に囲われている彼は父譲りの才能を発揮して再び物質転移装置の開発に携わるが、蝿男としての血も受け継いでいた……。

 この映画の監督には同情する。クローネンバーグが撮った傑作「ザ・フライ」の続編作ってね~、なんて言われたらみんな顔をしかめるだろう。嫌に決まってる。どうしたって才能を比べられてしまうんだから。
 後半やけくそみたいに主人公が大暴れして、「ハッピーエンドならいいんだろお前ら!」と言わんばかりのご都合主義的な終わり方。でもそれを責めるのは酷だと思うよ。前作を無視すればそこまで酷い出来ってわけでもない。この手の映画ならね。

 だがしかし、シリーズ物なのでやっぱり比べられてしまう。登場人物がみんな薄っぺらい。善人たる善人。悪役たる悪役。悪いやつを倒してハッピーエンド。そういう描き方は別に間違いじゃないんだけど、返す返すも1作目が良すぎたせいで蛇足としてしか感じない。
 今回の怪物には人間味が感じられない。主人公と同一人物とはとても見れない。1作目の食事シーンや歯や爪がボロボロ取れていくシーンみたいな細かな描写がなくて、いきなり変身したからだよ。
 他にも色々不満点しかないけど、省略。とにかくこの映画をザ・フライとは認めないよ!私認めない!

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