エリート弁護士のアンドリューはある日エイズに感染していることを告げられる。それを知った弁護士事務所は彼を解雇。アンドリューはこれをエイズ差別による不当解雇として訴訟に踏み切ろうとする。しかし誰も弁護人を引き受けてくれず、彼はかつてのライバルだった黒人のミラーの元に向かったのだったが……

 エイズに感染した主人公は不当な差別にあって、会社をクビにされたり私生活の乱れたゲイ野郎と蔑まれる。
 これを見てる観客は「エイズは同性愛者の病気じゃない。偏見だ差別だ」と思うでしょう。
 でもこの映画は中々主人公の感染経路について明らかにしない。そこをぼかして進んでいく。
 そしてあるとき、主人公はTVのインタビューで自分がゲイであることを明かす。そのとき僕は「うわ」っと思う。同性愛者に対する生理的嫌悪感が自然に溢れる。
 エイズに対する偏見や差別を扱った映画と思わせといて、実は同性愛者に対する差別意識を扱ったものだった。
 良識ぶった観客の腹の底を暴く手段として上手いと思う。
 ゲイを毛嫌いしながらも弁護士として仕事をするミラーもいいし、事務所側の気持ちもよく分かる。いい映画でした。
 トムハンクスも流石の演技。

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