東京観光記　３日目

　朝、ダン君と一緒に出かけるが、当然出勤ラッシュの時間帯なのでドトールコーヒーに入って朝食兼時間つぶし。
　頃合を見計らって上野に向かう。
　目当ては国立科学博物館。そんなに人は多くないだろうと思ってたけど、予想以上の人出。
　何かあるのかなと思ったらツタンカーメン展があったらしく、大勢並んでた。
　あ、じゃあ僕もついでに見ようかなと思って並ぶ。チケット買って整理券買って。集合時間は１１時半？
　その待ち時間に科学博物館に行くことにした。……小学生で溢れ返ってた。展示物は良かったし、説明文も中々洒落が効いてて面白かったです。
　そしてツタンカーメン展へ。こっちは老若男女が入り乱れてた。メチャクチャ混んでて展示物を見るには忍耐力が必要だった。でも僕は一人だったから誰を気にすることもなく、満足行くまで眺めました。
　小学生は退屈して早く早くと親にせっついてました。
　自分が小学生のときにも何回か博物館や美術館に行ったことがあるんですが、正直苦痛でした。早く回って帰りたいとしか思いませんでした。やっぱりこういうのは自発的に見に行かないと面白くないもんです。嫌々見たって何も良さが分かりませんからね。
　今回メインの展示物「ツタンカーメンの棺形カノボス容器」はすごかったです。（小学生並みの感想）
　古代エジプトはスカラベ（フンコロガシ）を太陽神の化身と見なして崇拝してたらしいですね。美術品にもたくさんスカラベが描かれてます。僕も小学生のときの自由研究にフンコロガシを選ぶ位フンコロガシが好きなんで、前々から古代エジプトはセンスがあるなと感心してました。
　翼が生えた黄金のスカラベにはなんか、突き抜けたものを感じた。

　昼はお腹が空かなかったので食べなかった。
　次は浅草に行ってから、水上バスで浜離宮恩寵公園に行きました。
　松本零士がデザインした変わった形の水上バスは人気で乗れなかったので普通のものに乗りました。
　普通のものと言ってもこっちも大人気で観光客で溢れ返ってました。
　浜離宮は、高層ビル郡の中にぽっかり空いた異質な空間で僕の好みでした。
　休憩所で抹茶を飲みながら周りを見回すと、大きな池、林、花畑、青空、高層ビル郡！
　地元は３６０度山に囲まれているので、３６０度高層ビルってすごく違和感があって楽しいんです。いい眺めでした。

　夕方、皇居に行ってブラつく。妙に警察官が多いんで、中韓関係で警戒してるのかな？と思いながら歩いていると、一人の警察官がこっちに向かって真っ直ぐ歩いてくるではないですか。
　そのときの僕の格好は、半袖Tシャツ、Gパン、手ぶら。やばい！職質される！
　こっちを見てドンドン近づいてくる警察官。別にやましいことはないはずなんで向かって行く僕。
　警察官「今、時間ありますか？」
　やっぱりきましたよ。断る理由はないんで「はい、大丈夫です」と。
　警「でしたら、もうすぐ皇太子殿下や雅子様、愛子様が戻られるので、良かったら見て行かれてはどうです？」
　て「え？あ、そうなんですか。分かりました。ありがとうございます」
　胸を撫で下ろしました。
　せっかくなんで見ました。普段家族で車に乗るときは窓を開けないみたいなんですが、この日は珍しく窓を開けてこっちに手を振ってくれました。
　手を振りながらスマホで動画を撮りました。
　
　夜は丸の内でダン君、ゆうすけ君と飲み。酌なんて職場の飲みだけで十分です。
　そのまま３人でダン君の家に厄介になりました。
　僕もゆうすけ君も疲れてたのかすぐに夢の中へ。