夏は日の沈まない白夜、冬には30日間太陽が昇らない極夜が訪れるアメリカ最北の町バロウ。極夜の闇に乗じてバンパイアが町に現れ、住民たちを次々と惨殺し始める。氷と闇に閉ざされた町が陸の孤島と化す中、保安官のエバンは家族や住民を守るため、バンパイアとの絶望的な闘いに身を投じていく。

 これも薦められて見たんだけど、正直イマイチな出来。設定は非常に好みだけど結果は残念な映画。
 雪に覆われて孤立した町を吸血鬼が襲う、これだけ聞くと無茶苦茶わくわくする。
 閉鎖された環境でのホラーなんて、カレーみたいに余程のことがない限り美味しくできるはずなんだ。
 なのに、この映画は失敗した。
 まず吸血鬼が馬鹿すぎる。いくらなんでも適当過ぎだろ。「絶好の狩場見つけた。みんなで一斉に襲おうぜ」ってノリですよ。返り討ちに遭うリスクを完全に無視してるし、ホラー的な観点からもダメ過ぎ。もっとジックリ追い詰めろよ。獣が襲ってきたのと変わらないじゃないか。
 タイトルの通り30日間の出来事なんですが、そういう設定も全然生かしきれていない。初日に吸血鬼が大勢姿を現して殆どの住人を殺してしまう。もっと身を潜めろ!疑心暗鬼に陥らせろ!閉鎖空間での心理を描け!
 それ以降も時間の感覚が分からない。ただ漫然と「何日後」とか出るだけ。
 いい設定を生かしきれないなら無駄に消費しないでと言いたい作品。
 素材が良かっただけに不満ばかりが募った映画でした。

 その点、スティーンブン・キングの悪魔の嵐は良かった。クソドラマだっていう人もいるけど、僕は最高だって言う。
 

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