パチンコ体験記 

2010年10月23日
 僕はパチンコをやったことがなかった。だから、パチンコにのめり込む人の気持ちが分からなかった。
 僕が相手をする人達の趣味は、主に「飲む」「打つ」「買う」である。あと車にタバコ。
 正直言って、全然分からん。「飲む」しか分からん。
 でもまぁ、分からんで済むもんでもないし、ちょっとやってみっかと物は試しに打ってみました。
 同じくパチンコしたことのない同僚と一緒に。
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 正直言って、あまり乗り気ではなかった。あっと言う間に夏目漱石を飲み込む機会、そういうイメージしかなかった。いやいや1000円札を取り出して、これを使い切ってとっとと帰ろうと思っていた。
 台はなんでも良かったから、一番手前にあった海物語にした。
 まず、どこにお金を入れたらいいのか、そこを探るところから始まった。なんとか探し出し、1000円札を投入した。
 ……あ、なんか操作しなければならないのかと気づき、なんか玉を出すボタンを押した。玉が出てきた。見よう見真似で玉を打ち出す。
 ぼけーと玉を打ち続ける。左打ちして下さいとか機械に指示されたけど、そんな高等技術分からん。
 何回かルーレットが回り、玉が尽きてくる。
 全部打ちつくして帰ろうかと思ったら、なんか機械がやかましく唸り出してきた。
 そんなこと言われても玉もうないし、早く止まらないかなと考えながらぼけーと鳴り止むのを待ってた。
 なのに一向に鳴り止まない音楽。なぜか周りの人にジロジロ見られるし、呼び出しボタンが光ってる。どうしたらいいの?と隣の同僚に聞いたけど、同僚も「知らん、店員に聞くしかない」と困惑。
 店員に「これ、どうしたらいいんですか?」と聞くと、店員、驚いたような顔で「あ、あのこれ確変中なんでできれば打った方がいいです」「いや、でももう玉ないし」「なら、借りてでも打った方がいいですよ!」「そ、そうなんですか。あと1000円入れてみます……」
 勢いに負けてもう一枚投入。店員に教えてもらいながら玉を打ち出す。右打ちって、画面の右側に打ち出すことをいうんですね。
 理屈は分からないけど、玉がいっぱいあふれてくる。受け皿がいっぱいになってどうしたらいいか分からずオロオロ。店員が変えてくれる。
 その後もなんかいろいろなんとかチャンスとか続きました。でも2000円分だけ打ってやめる。
 その後も、箱をどこに持っていけばいいのか分からずウロウロ。なんかよく分からないカード渡されてウロウロ。現金を受け取るまで大分かかりました。
 6000ちょっと受け取りました。差し引き4000円買ったみたい。
 無欲の勝利を言うやつか。まさか勝つとは思わなんだ。 
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 そして、僕もパチンコの魔力に飲み込まれ……。
 とは、なりません。
 なんか狐につままれたような気分。
 僕の最初にして最後のパチンコ体験となりましたとさ。おわり。

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